時代背景
1998年、インターネットはまだ「日常」になりきっていませんでした。
現在、インターネットは空気のように存在しています。 スマートフォンを開けば、すぐにつながる。 写真も、動画も、地図も、支払いも、会話も、ほとんど意識せずに使えます。
しかし、1998年のインターネットは、まだ意識して「入る」場所でした。 パソコンを起動し、モデムを動かし、接続を待ち、ブラウザを開く。 その一つひとつに、少し儀式のような感覚がありました。
つながった瞬間、世界が少し広くなる。 けれど、電話代や接続時間が気になる。 ページが表示されるまで待つ。 画像が上から少しずつ現れる。 その遅さも含めて、インターネットでした。
1998年のインターネットは、速い世界ではありませんでした。
けれど、遠くへ行ける世界でした。